年が明けても昨年を引きずっている。
春分の日までは年明けとは言えないので、それも仕方ないかなと思う。
あけましておめでとう、とも言えない。喪中なのだ。三年続けて。
昨年と同じように年初めは2日まで仕事して、夜、実家に向かう。
鉄紺無地の紬の羽織に焦げ茶の袴で。
乗り換えの武蔵小杉で、袴の裾をすこしつかんで階段を降りてゆくと、改札前の広い空間に父の不在の気配がした。
かつていた人のいない初めての正月。
とうちゃんがいないということを時々忘れそうになる。
とうちゃんはいなかったんだ、と目覚めて思う夢がある。

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