2009年1月17日土曜日

不在の存在

 年が明けても昨年を引きずっている。
 春分の日までは年明けとは言えないので、それも仕方ないかなと思う。
 あけましておめでとう、とも言えない。喪中なのだ。三年続けて。

 昨年と同じように年初めは2日まで仕事して、夜、実家に向かう。
 鉄紺無地の紬の羽織に焦げ茶の袴で。
 乗り換えの武蔵小杉で、袴の裾をすこしつかんで階段を降りてゆくと、改札前の広い空間に父の不在の気配がした。
 かつていた人のいない初めての正月。
 とうちゃんがいないということを時々忘れそうになる。
 とうちゃんはいなかったんだ、と目覚めて思う夢がある。

0 コメント: