2009年1月21日水曜日

バラク・オバマ

 こんなにはやく黒人が大統領になるとは、20年ちょっと前に黒人が市長だったフィラデルフィアに住んでいたときには、思いもしかなった。当時ニューヨーク州の知事で民主党の大統領候補として下馬評の高かったマリオ・コウモは、イタリア移民系の自分が出馬できるほどにアメリカは熟成していないと出馬を辞退していた。「自分の名前では、マフィアの一員と思われかねない」と。それがわずかな時を経て、女性でもなく、ヒスパニックでもなく、アフリカ系の、黒人のバラク・オバマを大統領に選ぶのだから、アメリカという国家の新陳代謝の能力はとても高い。

 オバマという人を画面で見ていると、ロバート・ケネディを思い出す。力強く、短い言葉で、歯切れよく、叩きつけるような喋り方、アメリカン・トラッドなナチュラル・ショルダーの、ぴっちりしたスリムなスーツ姿………、20年以上前にカリフォルニアで民主党の大統領候補として演説している最中に殺害されたロバート・ケネディにそっくりだ。だれも指摘しないけれど、オバマという人はボブ・ケネディを徹底的に研究しつくしたと僕は思っている。

 あるいは、『24hours』という連続ドラマで大統領が黒人と設定された段階で、女性でなく、黒人が先に大統領になる下地ができていたのかも知れない。

 何はともあれ、ここまで、暗殺されることなく、無事大領領に就任したことを、祝福したい。個人に何ができるのかと疑うのが日本だとすれば、個人が世界を変えると信じられているのがアメリカだ。いま起きていることが100年に一度の危機であるとすれば、それを乗り越える特別な体制をアメリカは構築したと言えるだろう。

 振り返って我が国は………、若者よ怒りをもって立ち上がれ!

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